観劇! 母に捧げるラストバラード
最近の休日は九州色に染まる。それも今回は「真っ」九州だ。明治座6月公演「母に捧げるラストバラード」を、カミさんと2人、観劇してきた。
思えば、山口出身のわたしだが、海援隊に陶酔して以来、九州は福岡の「軍門に下る」人生は決まっていたのかもしれない。高3の昭和57年冬、大学受験直前集中合宿をしていた福岡の地で、海援隊の解散コンサートが行われていた。寮の門限も打ち破って、福岡サンパレスに駆けつけた。チケットはなかった。でも、行かずにはいられなかった。「券、あるよ」。初めて「ダフ屋」の存在を知った。しかし提示された金はない。でも観たい。今にして思えば、大胆な行動だったろうが、値切った。「そんなお金はありません」「いくらなら、あるんか」。それでも定価1500円の立見席に3000円(だったと思う)を払った。大変な冒険だった。
東京にある大学から、東京に本社のある会社に入ったはずなのに、配属は福岡支店。そこで今のカミさんと知り合った。それから17年。真ん中近くで人生はいろいろ変わり、福岡に本社のある会社に転職したが、住まいはなぜか福岡から東京へ。しかし、連れ合いの話す言葉は変わらない。博多弁など、まったく知らなかったわたしが、その真っ只中にいる。幼少期を福岡で過ごしたわが子3人も、みんな「バイリンガル」だ。
しかし、今日の明治座の舞台。わたしは分かったし、カミさんと2人、博多弁で感想を伝え合ってはいたが、東京の人に分かったのかな。「やおーいかん」なんて言葉が、普通に登場する演劇だったから。「井尻とか諸岡」と言われても、どこか分かんないだろう。でも、楽しかった。おまけに取れた席は、2列目かつ花道の真横。クライマックスでは、わたしの真横で物語が展開していた。息づかいまでが聞こえてくる、こんな臨場感のある世界は、初めてだ。これなら、A席1万2000円は高くない、と書きたいが、2人で2万4000円は、やはり高い。でも、まあ、4年ぶり2回目だから、「家計の見直し」中でも、許してもらおう。「母に捧げるラストバラード」は、明日が千秋楽。
このブログ「俺の人生真ん中あたり」を始めたのも、陶酔する海援隊との関わりを記していこうとしたから。だから、タイトルも拝借した。でも、中学受験日記とか、ファイターズ評論記になってしまったなあ。明治座で買ってきた、海援隊のCD「漂白浪漫」と「心をこめて 回天篇」を聴きながら、初心を思い出した。この2作だけは、LPを持っていなかった。
公演が終わり、明治座からほど近い、人形町の「しばらく」で博多ラーメンをすすり、アメ横に寄って、今日の夕食は、もつ鍋にした。カミさんの機嫌はよく、子どもたちも大喜びだった。でも、たまに「郷土意識」に触れるから、有り難味があるんだろう。すっかり東京に馴染んだカミさんも子どもも、「福岡に転勤になったら、ひとりで帰りーよ」と口をそろえた。
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