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2015年5月27日 (水)

富田勝さんの衝撃

日本ハムの交流戦初戦白星に気を良くしていた深夜、「えっ」…パソコン画面の文字に驚いた。


「法政三羽がらす」の富田勝氏が死去 68歳


ネットのニュースに目を疑った。


過去、元プロ野球選手の訃報を目にしてきたが、最大の衝撃だった。わたしを日本ハムファイターズの「とりこ」にさせてくれた選手。それが、富田勝さんだった。長らく休止状態にあったこのブログであるが、さすがに書かずにはいられなかった。


あれは1978年(昭53)3月11日のこと。日本ハムファイターズが、わたしの住む山口県萩市にやってきた。大洋対日本ハム。まさかのファンのチームの来萩に、ドキドキわくわくして観戦に行った。


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大洋のホームゲームなので日本ハムは先攻。先発は前年の新人王・斉藤明雄だ。その1球目は目にも止まらない速球だった。三塁ベンチの真後ろで見ていた中1少年には、信じられない速さ。地方球場だから距離が近い。にしても、あの速さは衝撃。「こんな球をどうやって打つんだろう」。そう思った瞬間に「カキーン」。


打球音は37年たった今でも耳に焼きついている。1番富田の打球は、これも目にも止まらない速さで、ライト前に達していた。「プロって、すげえ」。感嘆した瞬間だった。このヒットが、今でもファイターズファンでいる、わたしのルーツだ。


この試合、終盤にもつれる。9回に4―4の同点に追いついた裏、マウンドには移籍1年目の間柴。確かこの年、移籍3年目の富田さんはキャプテンじゃなかったか。三塁側ベンチの真上だから、選手の声も聞こえる。「間柴っ、踏ん張れよっ」。


一際大きい声は、富田さんじゃなかったか。その激励むなしく、ハムはサヨナラ負け。傷心で球場を後にしたことを思い出す。


ショックは、それだけじゃなかった。大量の色紙を持っていったのにサインは0。日本ハムファンの中1少年に「サインください」の声が緊張のあまり、出せなかったのだ。翌年は大洋対ロッテ。レオンと岩崎のサイン色紙は、今でも実家に飾ってある。岩崎は後にファイターズに移籍してきた。


富田さんの、あのバッティングは今でも目に焼き付いている。こんなずごい1番バッターのいるチームをずっと応援したい。ホテルまで自転車を飛ばして、「サインください」と言いたい。それもできなかったけど。富田さんは、81年に中日に移籍。その年にハムは初優勝を遂げることになるが、間違いなくファイターズV1の礎を築いてくれた。


50歳になるこの年まで、日本ハムに夢中にさせてくれて、ありがとうございました。謹んで哀悼の意をささげます。

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コメント

エイトマンちから様

ご訪問ありがとうございました。わたしの疑問が解けました。そうですよね。富田さんは昭和53年からキャプテンでしたよね。後楽園ジャンボプールでサインと返答ですか。うらやましいです。でも、富田さんへの思いを共に感じることができ、うれしく、そして今はさみ
しく思います。ありがとうございました。

投稿: 人生真ん中 | 2015年5月28日 (木) 04:04

初めまして。本文を拝見しました。
自分も、本日の「日刊スポーツ」の、富田勝さんの訃報記事を見て凄く驚きました。同時に、本当に悲しかったです。
自分は、現在は特定なファンの球団はありません。唯、野球は大好きです!NPBでは、リーグはパシフィックのファンです。
子供の頃、少年ファイターズ会に加入していて、当時は熱狂的なファイターズファンでした。
ファイターズファンに成った動機は、後楽園ジャンボ・プールの所にあった選手専用駐車場で、富田勝選手にサインを頂いた事でした。その時の感動を現在も忘れられません!
また、富田勝さんは、「富田さん、頑張って下さい!」と声を掛けると必ず、「おう、有り難う!」と必ず声援に丁寧に応えて下さいました。1少年ファンにとって、憧れのスター選手から返答の言葉を貰える事は、凄く嬉しかったです。
ファイターズでは、昭和52年、53年に2度の3割。そして、昭和53年からファイターズ初のキャプテンに就任。文字通り、ファイターズのスター選手としてチームを牽引してくれました。
その後、富田勝さんがドラゴンズに移籍した昭和56年にファイターズは優勝。富田勝さんから、キャプテンを引き継いだ現ファイターズ打撃コーチの柏原純一選手が見事にチームを纏めてくれました。
当時のファイターズのスター選手、直さん(高橋直樹投手)、柏原純一さん、木田勇さん、そして、富田勝さんから受けた感動は、自分の中で永久に不滅です!
ご冥福を祈ります。

投稿: エイトマンちから | 2015年5月27日 (水) 17:46

ナツパパさま

ここ6年で3年おき2度目の更新なのに、お越しいただきありがとうございます。久しぶりなのでやり方がわからず、今日になって当時の入場券の画像がやっとアップできました。

ホント、少年時代の少し切ない思い出話です。

「わたしのあしあと」を目指して、ブログを再開してみましょうか。

投稿: 人生真ん中 | 2015年5月27日 (水) 16:28

子どもの頃に目を輝かせて試合を見つめる、
真ん中さんの様子が見えるようです。
こういう出会いって素晴らしいですね。
野球に限らず、スポーツの持つ素晴らしい点、
その一つと思います。

投稿: ナツパパ | 2015年5月27日 (水) 09:49

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