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2004年12月12日 (日)

家計の見直しその5

 住宅ローンを受ける大きな条件が団体信用生命保険の加入引き受け。その「申込書兼告知書」告知事項の第1項目で、いきなりつまづいた。「最近3カ月以内に医師の治療(指示、指導を含みます。)・投薬を受けたことがありますか)」。嘘をつくわけにはいかない。あれほど、子どもを叱っといて。この場でも、表層性胃炎とか十二指腸かいようの疑いとか、公表している。「なかったら、なしに記入してください」と言う東京三菱の窓口氏は田口浩正似。「あるんですけど…、胃炎が」「ああ、胃炎なんて、われわれでも、しょちゅうありますから。検査を受けられたんですか」「ええ、人間ドックで」「診断が?」「はい、胃炎と」。ちょっと、田口浩正氏の顔色が変わった。「胃炎ぐらいなら、大丈夫と思いますけど。一応、その旨を記入してください。ええ、大丈夫と思いますけど」。そこまで「大丈夫」と言われると、逆に気持ち悪い。もし、引き受けてもらえなかったら、どうなるの? 「団信(の加入)がキャンペーン金利マイナス1.5%適用の条件ですから、通常の金利になってしまいます」。つまり「(借り換えの)メリットがない」と。

 「投薬」という言葉が、告知要件に引っかかるのだ。人間ドックの診断で「少し炎症は見られますけど、この程度なら気にすることはありません。どうしても自覚症状があるのなら、薬を出しますけど」。そう言われて「じゃあ」と応えてしまった。処方箋をかかりつけの医師に見せると、極々軽い薬だという。でも、投薬を受けたという事実は揺るぎない。気を遣って「胃もたれを抑えるため」と記入したところ、田口浩正氏が「銀行マンがどうの言うわけじゃないんですけど、これは症状じゃないですよね。胃炎と…」「はい」。指摘を受けて「胃炎」と書き直したが、「あのう…表層性と付け加えていいですか」「そう付け加えると(症状が)軽いんですか」「ええ」。往生際が悪いというか、うだうだと、そんなやり取りをしていた。何せ500万円がかかってるから、団信を引き受けてもらえないことには、計画がパーだ。「早ければ今日、遅くとも明日じゅうには、生命保険会社から(可否の)連絡がくると思いますから」。田口浩正氏は、また付け加えた。「大丈夫とは思いますけど。大丈夫と」。

 銀行を出て5時間ほど経った頃だろうか。ポケットのPHSが鳴った。近くの大きな公園に家族で行き、来年の写真入り年賀状の撮影をしていた時だった。「結論から申しますと」「…」「団信の方は大丈夫です」。胸のつかえがおりた。「少し、ビクビクしていたんですよ。ありがとうございます」。いいことは、続くものだ。テーブルの上に1年間置きっぱなしだった宝くじを、どうせ末等だけだろうと思いながら換金に行ったら、3000円+900円が当たっていた。その資金で、晩飯はすき焼きに決まった。だが、喜んでばかりはいられなかった。

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